次の新月日食は2020年12月15日の深夜1時16分に蠍座で起こります。月宿はジエシュタです。
私たちは生まれてからの原体験そして過去のカルマから生きていくことは容易ではないと信じ込みます。お金がないと幸せになれない、パートナーがいないと幸せになれない、生き甲斐がないと幸せになれないなどの条件付けによって自分の可能性の範囲を狭めてしまうこともあります。そのような先入観を覆して、お金がなくても、パートナーがいなくても、生き甲斐がなくても幸せになれると少しずつ考えるようになれるには自分を変化させる勇気が必要です。
インド神話にラクタビージャという魔物の話があります。ラクタビージャはその血が一滴地面にしたたり落ちると、そこから新たに自分の分身を生み出す能力を持っていたため、女神ドゥルガが全力で戦っても敵がどんどん増えて、なかなか勝つことはできませんでした。そこでドゥルガの額から女神カーリーが登場し、ラクタビージャの血を飲み干して勝利しました。私たちの不幸せの種は気をつけていないとこのラクタビージャのように無限に増幅してしまいます。
今回の日食は私たちが不幸せの種だと思っていることを意識させてくれるかもしれません。しかしそれを意識することができれば、どのような方向に進んでいけば良いかが見えてきます。それが本当に不幸せなのかどうかを理解するにはいままで考えてきたことを変えていかなくてはならないかもしれません。それには時間がかかりますし、手放さなくてはならないものもあるかもしれませんし、勉強やマインド浄化の努力も必要です。女神カーリーは私たちの中にいます。勝利の後に待っているのは心の平穏です。Om Shanti.