[11月のトランジット]
ジョーティッシュ夜話にご参加の方にはご説明しましたが、今月の鍵となるトランジットはこちら。
11月10日の夜(日本時間)には火星と水星がコンジャンクト、それに土星が正確にアスペクトしています。
火星は4ハウス目のスペシャルアスペクトで土星にアスペクトし、土星は10ハウス目のスペシャルアスペクトで火星にアスペクトしています。
火星は行動やエネルギー、土星は制御や慎重さを表します。クルマで言えばアクセルとブレーキのような感じです。双方が目一杯お互いに影響を与えようとするので、摩擦が起こります。
出生チャートに火星と土星のコンジャンクションまたはアスペクトがある人は生まれつきその摩擦を経験しているのでそのような状態に慣れているわけですが、天秤座や山羊座に惑星がある人(13度に近ければ近い程影響が強くなります)、そして上昇宮または月が牡羊座、双子座、乙女座、蠍座、山羊座、水瓶座にある人(火星と水星と土星が強い人)には影響があります。すなわち、全人類の約半分は影響を受けます。
今回のトランジットはすでに始まっていて、11月5日の新月あたりから不穏な感じが始まっていた可能性はあります。11月10日に正確なコンジャンクションとアスペクトとなりますが、今回幸運なのは2日も経って12日頃になるとすでに水星が16度、火星が14度に移動しているので、徐々にその影響は薄れていくということです。
火星と土星のコンジャンクションやアスペクトは必ずしも悪いものではありません。そのような摩擦が存在することによるフラストレーションが溜まる状況を何とかしようと思うので、ダイナミックに多くのことを達成することができます(またはせざるを得ないかもしれません)。
10日前後は月も加わるのでイライラすることもあるでしょうし、自分が影響を受けていなくても、周りにイライラしている人がいると思います。数日で軽減するので深呼吸をして対処しましょう。