Blog / 月の動き
2016年3月6日

2016年3月9日の新月、皆既日食

3月9日の日本時間10時55分に新月となります。
この新月は皆既日食で、その皆既帯はインドネシアから太平洋にかかります。日本でも11時頃に部分食となるようです。
皆既日食の前後数日間はエネルギーが不安定となりますので、何か物質界で重要なことを始めるというよりは内側を向く活動に適しています(内省、瞑想、マントラ、ゆったりしたヨガなど)。古くていらなくなったものを(目に見える物でも見えない物でも)整理、手放すにも適したタイミングです。
しかし衝動的な感情も多く出てくる時期です。「どうしてもこうしたい」や不満、嫉妬などの思いにとらわれがちな時期ですが、案外日食・月食(3月23日)の時期が過ぎると(次の日食・月食は9 月になります)優先順位が変わったりして、「なんでそんなこと考えていたのだろう」と思うようになることがあります。いまの衝動は自分のなかの奥深いところにある不安や怖れから発生していることが多いので、それを見つめてみましょう。そうすると自分でも思ってもみなかった隠された感情が見えてくるかもしれません。
今回の皆既日食における惑星の配置はパワフルなものです。大きな変化をもたらす可能性がある反面、変化に対する大きな抵抗が起こる可能性もあります。抵抗を乗り越えるには勇気がいります。少しでもいいのです。マイナス面をプラスに転換する意図と少しの勇気を持って抵抗を乗り越えた人が変わることができるタイミングなのかもしれません。抵抗は衝動、怒り、フラストレーションになって現れます。そのためにいまの感情を理解することはとても重要になるのです。周囲でイライラしたり、攻撃的になったりする人を見かけたら無意識のうちに抵抗を示している可能性もあります。
生まれた時のチャートは一生変わりません。自動モードで人生を進んでいくとそのチャートに表された怒りや不安、衝動などのマイナス面をずっと体験し続けて行くことになります。どこでそれに気付き、どういう意識で過ごしていけばそれを解消できるのか。それを理解してこそ成長は可能です。インド占星術は気付きをもたらすための貴重なツールです。日食、月食の度数が自分の太陽(この時期にお誕生日の人)、月、上昇宮、守護星の度数に重なる人は特に変化が訪れる時期になります。
皆既日食の前々日の3月7日の夜にはマハシヴァラトリというヒンドゥー教のお祭りが行われます。シヴァラトリはシヴァ神の夜。自分の中にある変化させたい部分をポジティブにシフトさせるためにはこの日の夜にさまざまな方法で内省すると非常に効果的な夜です。今年は日食と同じタイミングなのでよりパワフルです。インドでは断食を行ったり、一晩中マントラを唱えたりしますが、このタイミングで自分に合った方法で自分の人生について考えてはいかがでしょうか?Om Shanti.
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