次の満月は3月10日の午前2時48分に獅子座で起こります。月宿はプルヴァ・ファルグニです。
世界中でコロナウィルスが猛威を振るっており、多くの人が恐怖に感じていると思います。
猛威を振るっているとメディアが騒いでいても、2009年新型インフルエンザの犠牲者数にはまだ程遠いので、実際の被害よりは恐怖という心理的な要因の方がまだ強いということでしょうか。
今回の満月は社会などの集合体の中で自分は個人としてどのような役割を果たせば良いのかを考えるのにとても適したタイミングです。
健康で大丈夫だと感じていれば、必要な予防を心がけながら、自粛を強いられ、萎縮している地域経済に貢献するということもいいことだと思います。
いま自分が恐怖を感じている場合、それが何から由来しているのかを掘り下げてみると、それは恐怖に命じられて、深く考えずに自動的に動いているのがわかるはずです。
例えばいま、お店からトイレットペーパーの在庫がなくなっています。
それは「自分の生活にどうしても必要だと思い込んでいるものがなくなる恐怖」から来ています。厄介なことに、物がなくなる恐怖というのは物資が本当に不足しようがしまいが存在するものです。
もちろん魂のレベルでの説明もありますが、別な説明をしてみましょう。
私という人間の身体は母の体内にあった一個の卵子が受精し、細胞が分裂して出来ていったわけですが、その卵子が出来上がったのは私の母が祖母の胎内にいた時でした。ですから祖母のエネルギーが直接私の母の体内にある卵子に影響を与えています。祖母は第二次世界大戦中に物がなかった経験で大変な思いをしています。母も幼少期に戦争を経験した世代です。その恐怖という情報が私のDNAに受け継がれています。私より若い世代の人でも、その祖母、曾祖母の皆さんはそのような経験をしているのではないでしょうか。そうやって受け継がれてきている情報はちょっとやそっとではなくなりません。日頃からそれを意識して、自分の中で識別、精査する作業を行っていないと、「トイレットペーパーがなくなる」という情報が流れる→「何としてでもトイレットペーパーを手に入れなくてはならない」と考える、という自動的な図式が出来上がります。そうなるとトイレットペーパーが商品棚からなくなっても不思議ではありません。なぜなら買い占める人たちはそのような恐怖に無意識に支配されているからです。
現在、社会で起きていることはわかりやすく自分の恐怖を浮き彫りにしてくれます。
それが物がなくなる恐怖なのか、 お金がなくなってしまう恐怖なのか、次に何が起こるかわからず混乱する恐怖なのか、 病気になって死んでしまう恐怖なのか、他人を信じられない(すなわち自分を信じていない)恐怖なのか。恐怖が出てきた時にその特性をきちんと見極めて、その存在を認めてあげて、パニック状態に陥るのではなく、できる限り予防に努めるなどの常識的なことを行いつつ、きちんと識別していくと、少しは楽になるのではないでしょうか。
決して病気を軽視しているわけではありません。少なくはない人数が罹患したり、亡くなっているわけで、それは気をつけなくてはならないのは当然のことです。
学校が休校になったり、テレワークに切り替えたり、歓送迎会や花見などがキャンセルになったりすることによって、これまでにはなかった時間の使い方が求められます。しかしそれは考えることによっていままでのパターンを崩すにはとてもいい機会であり、恐怖も意識できるようになると次から対処しやすくなります。
今回の流行もそのような感じで自分をさらに軽くするために役立ててみるという手もあるかもしれません。
多くの方がこの病気を予防するには免疫力を上げることが重要、と言及していらっしゃいます。恐怖に基づいたネガティブな思考は免疫力を低下させます。自分がまだ健康なら何か他人や社会に役立つようなことができるかもしれませんし、使える時間が増えることによってさらに家に目を向けて断捨離を進めたり、社会の中における自分の役割について考えたりすることができるようになるかもしれません。
満月から半日以内に水星の逆行が終了し、思考の明快さを徐々に取り戻すことができるようになります。恐怖を煽ることでテレビやインターネットなどでお金儲けをする人たちにエネルギーを注がないのも重要です。前回の新月のメッセージで書いたとおり、この状況は長期的に見た時にはとても建設的なものになる可能性があります。この新型コロナウィルスという現象も捉え方ひとつでポジティブにもネガティブにもなります。表面化する恐怖を見据えながら、状況に適切に対処しつつ、現実的に行動していきましょう。Om Shanti.