深い変化は痛みを伴うことがあります。変化に抵抗していればいるほど軌道修正が大きくなるので、痛みはさらに大きくなります。他人が見せてくれる態度に対する自分の自動的な反応をよく見つめてみると自分が何に怒ったり、何に自分が遠慮したり、何に自分が我慢したり、何に自分が不快に思ったりしていることがわかります。他人はそれを自分に見せてくれているだけなので、他人に腹を立てても始まりません。自分にとってのトリガーが何であるかを理解すると問題の解決が始まります。
例えば、自分の母親が状況を是が非でもコントロールしたい人だった場合、自分も周りを制御できないととても不安になります。そういう環境で育ってきているからです。そうすると(自分が正しいと思い込んでいることに対して)勝手に振る舞う人が許せなくなります。そういう人は特に今の時期、傍若無人な人を引き寄せて、その行動に腹を立てます。でも状況を俯瞰すると、自分が正しいということにがんじがらめになっているだけで、それをほどいたら案外たいしたことないことなのかもしれません。
また、例えば赤ちゃんの時に母親に見放されたと思った場合(それは実際に母親が見放したかどうかは別問題で、実際には母親に愛されていても例えばお母さんが忙しかった場合、赤ちゃんが「私は次にいつ食べることができるかわからない」と思った時点で見放されたという感覚が潜在意識に残ります)、自分はいかに他人に見放される人間かということを証明するためにそういう状況を引き寄せていきます。でもそういう色の眼鏡で世の中を見ているため、自分を見捨てるような人や環境を選び「ほらね!」と思うわけですが、本当にはたくさん愛されている可能性もあるわけです。
今年起こっていること(現世、過去世を問わず)によって得られた意識により不要なものを手放していくことが可能になるはずですが、それにはさまざまな方法でマインドを浄化して、何かが起こった時にそれがなにをわからせてくれるために起こったのかを見えるようにしておく必要があります。それができなければ単に痛い思いをしたり、怒ったり、悲しんだり、つらかったり、で終わってしまいます。
私たちは多くの「こうなくてはならない」という主観的な正しさに、時には無意識に縛られています。「いえ、私はそうではありません」と言う前に本当にそうでないかを精査する必要があります。何故ならそれは自分の奥深くにしまい込んでいる恐怖だったり、悲しみだったり、痛みを隠しているだけだったりするからです。それと向き合うには勇気が必要です。そのために深い変化は痛みを伴うこともあるわけです。気がついて、手放すことができれば、どんどん軽くなっていきます。それについて教えてくれる満月、そして2019年です。Om Shanti.