次の新月は2017年10月20日の4時12分に起こります。
今回の新月のシンボルは真珠です。美しい真珠がどうやってできるかご存じですか？真珠は貝の中でできます。固い貝の中にある柔らかい部分は外套膜という膜に覆われています。貝の中に偶然外から虫や砂などの異物が入ることがあります。それが外套膜を破り、柔らかい部分に入り込むと膜は異物を包み込み、貝と同じ成分のものが異物の周りについて天然真珠となります。天然真珠は1,000個の貝に1個入っている確率だそうです。
養殖真珠はまず2年間かけて貝を育て、この原理を利用して、貝の中に「核」と呼ばれる異物を人工的に入れます。それから真珠を取り出すまで約2年間。その間も貝の掃除をしたり、台風などの被害に遭わないようにしながらに育てます。4年の歳月を経て初めて真珠を取り出します。でも養殖中に約半数の貝が死んでしまうそうですし、きちんと育たずに真珠として使えないものは約2割。3割弱がアクセサリーなどに使用できるそうです。その中の5パーセントは「花珠」と呼ばれる最高級の真珠となります。
真珠のように美しいものを作るには最初には痛みが伴います。痛みが伴っても美しいものができるとは限らないわけです。私たちはいま、痛みを感じているかもしれません。自分の行動を清めていけば、歳月をかけて美しい真珠になる可能性があります。それには忍耐力が必要ですし、必ず自分の望んだ結果になるとも限りません。その痛みが何なのか、自らの行動を浄化する努力ができるのか、そしてどのような結果でも受け入れる用意があるのかについて考える新月からの2週間になります。今日はヒンドゥー教ではディヴァリという光のお祭りです。新月の直前、最も月に光が当たっていない日に内面の光を灯すことによっていままで見えなかったものが見えてきます。Om Shanti.