Blog / 月の動き
2016年11月29日

2016年11月29日の新月

11月29日(火)の21時18分に新月となります。
いまがダーク・オブ・ザ・ムーンといって新月直前、月が最も暗い時間となります。それは一ヶ月のなかで最も敏感で繊細な時間です。梵語ではこの新月直前の月日のことをアマヴァシヤと言います。アマヴァシヤは先祖に感謝を捧げる時間です。

このメッセージで「変化」という話をよくします。
「変化」というものにはさまざまなレベルがあります。例えば伸ばしていた髪の毛を切るとか、着るものの嗜好を変えるとかの外観に関するものもあります。一歩踏み込んで、例えば食べるものを身体に良いものに変えることによって痩せるといったような変化もあります。それは外観に関するものでもありますが、自分の身体には何か良いのかということを調べるというステップが加わっています。自分の嗜好にあったものは必ずしも自分の身体に良いものではないとわかった時に、どういう選択をするかは自分にかかっています。

そしてもっと深い内省によってうまれる「変容」をもあります。それは外で起こった出来事によって内省せざるを得ない状況になったのかもしれませんし、自分でそういう考え方に到達する人もいるかもしれません。「変化」と「変容」の違いは、「変容」は後戻りできない、恒久的な変化を指すことです。切った毛は再び伸びてきます。一旦痩せても、再び食べるものが変わったりすれば再び体重は戻ってしまいます。「変容」は容易なものではありませんし、そこに行き着くにはつらくて、苦しい道が待っているかもしれません。しかし「変容」は解放でもあります。振り返ってみれば、誰もがすでに何らかの「変容」を経験しているはずです。「変容」と向き合うことを選択した人に勇気は用意されています。月が光を受けていない今夜、自分にとって「変容」とは何であるかを考えてみませんか。二週間後には泥から美しい芽が出てくるかもしれません。Om Shanti.

tag