次の満月・皆既月食は2021年5月26日の午後8時13分に蠍座11度で起こります。ナクシャトラはアヌラダです。晴れれば日本でも見ることができる、または月明かりが暗くなることを感じることができる月食となります。
月食は変化の時と言われています。特に今回は蠍座で起こるので人によっては感情的になったり、不安を感じたりします。なんとなく感情的になっている場合にはこの影響は一時的なものです。誰かに何かを言われた、何かをされたために感情的になった場合には、その人を責めるのではなく、その発言や行動が自分のどの部分にひっかかるかを意識してみましょう。そのような自分の思考の「癖」に気がつくにはとても良いタイミングです。気がつくことによって自然と変化していきます。
アヌラダのシンボルは「蓮の花」です。「泥中の蓮」という言葉が仏教にあるとおり、蓮は泥の中で育ちます。完璧ではない環境で育っても美しい花を咲かせるイメージです。そして蓮の花は神の足下に捧げられます。難しい環境でも清く美しい花を咲かせることは可能です。そういうことを意識する月食となります。
月食から日食に掛けては運気が不安定になります。しかしこのようなメッセージを読むと「何か悪いことが起こるのではないか」と思う人がいます。そうすると身構えます。身構えると身体が硬直します。すると何かが起こった時に柔軟に対処できなくなります。ご自分のチャートに直接の影響がなければ何も起こらないかもしれません。「曇り時々雨」の予報で豪雨を予想してドアや雨戸に板を打ち付ける必要はありません。ですからこれから二週間は月食と日食の間の時期であることを意識して過ごしましょう。自分には影響がなくても周りの人が影響を受けるかもしれませんので、自分そして周りに対して少し寛大な態度で接してみましょう。Om Shanti.