Blog / 月の動き
2015年7月31日

2015年7月31日の満月

2015年7月31日の19時43分に次の満月となります。

ここのところ金星の逆行、火星の減衰などの要素がいろいろ重なって状況が少し不安定かもしれません。

「逆行」というのは惑星が通常、黄道に沿って一定の方向に進んでいるのが地球と太陽の位置の関係で、地球から見るとその進行が一旦止まって、後ろ向きに進むように見える状況を指します。

惑星が逆行すると、その惑星が象徴している要素を見直すことになります。例えば金星は愛、パートナーシップ、食べ物、お金、男性にとっての妻またはそれに 該当する人、美術、芸術などを司ります(そしてその人の出生チャートによってはさらに異なるものを意味することもあります)。

逆行は9月6日までなので、約1カ月をかけてそれらの要素を見直す事象が起こります。例えばこの逆行の時期に過去の恋人が現れたりします。復縁することもあれば、別れるという決断が間違っていなかったことを理解させてくれるかもしれません。

金星の逆行は約二年に一度起こるため、そんなに珍しいことではありません。二年間に一度、これまで進んできたことへのの見直しとなります。太陽と月以外の惑星は定期的に逆行します。頻度と長さ、そして何を意味するかは惑星によって異なります。

火星の減衰も約二年に一度起こります。それぞれの惑星には自分の個性をより発揮できる星座、発揮しづらい星座があります。戦いの星である火星は家庭的な蟹 座を通過するときが一番個性を発揮しづらいのです。これは良いか悪いかではなく、そのエネルギーをどうポジティブに活かすかということが焦点になります。 火星が減衰しているときに戦おうとしたらどれだけ「正しい」戦いでも前に進むのが困難になります。火星はエネルギーの星でもあるので、いまは内省や例えば ヨガのような、他人と競わないことにはとても適した時期です。

火星は怒りでもあります。怒りを抑圧しやすい時期になりますので、内省によって解放していくことがいいでしょう。

土星の逆行は数日以内に終わり、順行がまもなく始まります。土星は動きが遅い惑星なので8月一杯は同じ度数にあります。

この3つの要素からしても8月は物事を無理に進めるのが難しいタイミングとなります。インド占星術では8月17日以降、太陽が自分の支配星座である獅子座 に入ります。この頃から前進したくなりますが、うまくいくこともあれば、他の要素が邪魔をしてなかなか前進しないかもしれません。その場合は気が焦るかも しれませんが、短気は禁物です。流れを見極めることが肝心です。

前置きが長くなりましたが、今回の満月。キーワードは「聴くこと」です。これは人が話すことを聴くだけでなく、聞こえないものも聴きとることができる時期です。心の声を聴く内省や、微細なエネルギーワークなどに適しています。

今回の満月はグルプルニマ(梵語でグルは教師、プルニマは満月)と呼ばれます。この満月は教師に尊敬の念を表す日ですが、その教師の教師、そしてその教師 へと、教えの系統はずっと繋がっています。その聖仙たち、そして自分に対して何かを教えてくれる人すべてに感謝を贈ってみてください。学びが一層深まりま す。Om Shanti.

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